2009年10月16日金曜日

鞍馬 由岐神社 宵宮祭

本殿前の石畳を挟んで、右に羽織袴の町役衆、左に手松を持ち裃を付けた組頭が対面しております。本祭りを私は見たことがないので、なんとも言えませんが、大変な見物を集めるそれと違って、内輪での質素で、また厳かな儀式を見ることができました。近頃は、あらゆる地方で伝統と銘打った観光産業が盛んになり、伝統の形骸化といったような弊害もあるように思われますが、京都は観光の歴史が街の歴史のようなもので、祇園にしろ原初の祭りの形態からは甚だ逸脱したような要素がふんだんにあり、見物との関わりが大きく影響しているようです。それでも、形骸化とも言えるような観光化が、年を重ねることで充実した中身になっているように感じられるのが京都だとも思います。確か、柳田國男さんの本に、現在、といっても大正昭和のころでしょうか、前夜祭のように扱われている宵宮と呼ばれているものが、祭りの本体だというようなことが書かれていたように思います。詳しくは思い出せませんが、お葬式のお通夜のように御籠りとか参籠といふ徹夜の奉仕、すなわち「御側に居る」がマツラフでこれは祭りと語源を同じくしているということだったと思います。肥大化し装飾化する表面は今日のような「祭り」を守るためのシェルターなのかもしれませんね。
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